1、雛人形は誰が買うものなのでしょうか?
雛人形は、以前は嫁入り道具の一つとして婚家へ贈る習慣が有った為、お嫁さんの実家から雛人形を贈るのが一般的でした。(地域によっては異なる場合がございます。)
しかし、現在では核家族化が進み、嫁入り道具を持って嫁ぐという事が少なくなっており、また、少子化が進んできた事も相まって、両家で折半してより良いものを贈られたり、お婿さんの実家から贈られたりする場合もございますので、まずは両家でご相談して決められてから贈られるのが良いかもしれません。
2、次女、三女の雛人形は購入したほうがいいのでしょうか?
雛人形は、女の子の健やかな成長の為にその子の一生の厄を代わりに受けてくれるお守りの様なものです。
ですので、お母様の雛人形を受け継ぐということは、お母様の代わりに受けてくれた厄も一緒に受け継ぐということになってしまいます。また、神社のお守りがそうであるように、雛人形も一人に人飾りが本来のかたちとなります。
しかし、現在の住宅事情や経済的な事を考えると、なかなか難しい場合が多い為、雛人形の代わりに、市松人形やつるし雛(さげもん)、刺繍の名前端などを添えるという方法もございます。
3、雛人形はいつごろ購入していつごろ飾るのでしょうか?
暦の上では二月の節分を過ぎると春が来ることになります。
雛人形は春になってから飾りますので、節分が過ぎてから飾りつけをしますので、
それに合わせてご購入は一月のはじめから二月の初めにかけてが良いでしょう。
4、雛人形は赤ちゃんの時だけ飾るものなのですか?
雛人形は女の子の一生の厄除け、厄払いのお守りですので、いくつになっても毎年飾ってあげてください。
娘さんの嫁入り道具の一つとしてお渡しし、とつがれた後も毎年飾ってあげることが良いでしょう。
一家に三代の女性がいれば、三台の雛人形を飾ることになります。
段飾りなど大きな飾りは全部飾らずに、一番上の段の親王様だけ飾って頂いても構いません。
5、三月三日のひな祭りはどのようにお祝いをする?
お雛祭りはみんなで楽しくお祝いするのが、何よりのおもてなし。
親しい人たちをお呼びして、三月二日の晩、もしくは三月三日に行います。
その時のお料理は縁起物のハマグリやサザエなどの巻き貝を中心としたものが良いとされています。
6、雛人形は三月四日に片付けるの?
雛人形をしまうのが遅れると、嫁に行くのが遅れるという言い伝えがあります。
これは雛祭りの節句、つまり節目の句切りのものをいつまでも飾っておくようでは、だらしのない娘に育ってしまい、いつまでも嫁の貰い手がないというしつけの意味合いもあります。
ですので早めに片付けなさいと言われています。
三月三日を過ぎてお天気の良い日に片付けるのが良いでしょう。
1、五月人形にはどんな種類がありますか?
五月人形(端午の節句)の飾りには、大きく分けてお部屋飾りと外飾りがあります。
お部屋飾りには、兜、鎧、子供大将を中心にしたものがあります。
それぞれ、段飾り、平飾り、ケース入りとなり、大変種類が多くなっています。
外飾りは、鯉のぼり、武者絵幡などです。
2、だれが買うものなのですか?
一般的には母方の里が買われることが多いです。
しかし現代では父方の里との話し合って分けて買われる方も増えています。
3、鯉のぼりはいつごろ飾れば良いですか?
飾る期間を1ヶ月位と考えれば4月中旬頃から5月中旬頃までです。
あまり長い間飾るのも良くありません。
黒の真鯉がお父さん、赤い緋鯉がお母さん、青や緑は子供たち。
それ以外では緑色や黄色、オレンジ色、紫色など、女の子や次男、三男のお子さんなどのために
各色が出現しています。
ちなみに五色の吹流しは、幼子の無事な成長を願って「魔よけ」の意味で飾られました。
カラカラと回る矢車も同様な意味をもっています。吹流しは家を象徴しているとも考えられます。
4、兜飾りは次男、三男が生まれた場合どうすればよいのでしょうか?
兜飾りや鎧飾りは、その子供の一生の厄除けとして飾ります。
すなわち一人一人のものです、他の人にあげたり、他の人のものを頂く物ではありません。
そう考えると次男さんの物をそろえてあげる事をお薦めします。
ただ、同じものを2つ飾るのは、大変でしょうから、鎧と兜だったり、兜と子供大将だったり
兜とタペストリー等の組み合わせも人気が有ります。
長男も次男も同じように祝ってあげようというお気持ちが大事だと思います。
1、羽子板、破魔弓は誰が買うものなのでしょうか?
お嫁さんの方の里が買われる事が多いですが、特に決まりはありません。
2、羽子板、破魔弓はいつごろ買うのが良いでしょうか?
販売店では10月の後半から店頭に並び始めます。ピークは11月の中旬です。
商品は数に限りがありますから、良い品は早めにお求めください。
3、どこに飾るのですか?
床の間があるお部屋では床の間が一般的です。
リビングや洋間に飾る場合は目につきやすい場所であればかまいません。
西日などの直射日光の当たらない場所にしてください。
4、羽子板、破魔弓は飾る期間はどれくらいですか?
12月に入って飾ることが一般的です。
期間はお正月の松飾りと同じような期間です。
破魔弓は家の魔除けとして年中飾られる方もいらっしゃいます。
5、なぜ女の子には羽子板を贈るの?
羽根つきに使う羽の黒い球は「むくろじ」という木の実です。
漢字で「無患子」と書き、子供のわざわいがないという意味から子供の無病息災のお守りとされました。
この羽根を使う羽子板が子供の魔よけになると云われ贈られる様になりました。
1、盆提灯はいつから飾ったらよいのでしょうか?
盆提灯には迎え火、送り火の役割がありますので、7月13日(8月13日)に明かりを灯し、
16日には明かりを落とします。実際にはお盆月の7月(8月)に入って早い時期から盆提灯を飾る場合が多いです。
2、盆提灯の種類は?
盆提灯には、上から吊るす住吉、御殿丸、ツボ型、提灯、下に置く大内行灯、霊前灯、
玄関に出す門提灯などがあります。それぞれ、絵柄の入った提灯、無地で家紋を入れるものがあります。
3、盆提灯はどこに飾ればよいのでしょうか?
絵柄の入った盆提灯は、精霊棚(盆棚)やお仏壇の両脇に一対、二対と飾ります。
飾る場所が狭いときは、片側に一つだけ飾る場合もあります。
最近は場所が狭いご家庭が多いので、良いものを少なく飾る傾向にあります。
門提灯は玄関に飾ります。家紋や家名を入れます。
4、盆提灯は毎年飾らなければならないのですか?
盆提灯には迎え火、送り火の役割がありますので、毎年お盆に飾ります。
ただ、たくさん頂いた盆提灯を毎年飾るのが大変な場合は、2〜3年後に少しずつ飾る数を減らしていきます。